- Blog記事一覧 -8月, 2019 | 野田市東宝珠花の鍼灸なら【栗原治療院】の記事一覧
8月, 2019 | 野田市東宝珠花の鍼灸なら【栗原治療院】の記事一覧
「自律神経というものは、自然環境と大きく繋がっています。」
開業してから、特に昨年から今年の梅雨から夏にかけて通院してくださる患者さんを診ていて強く感じたことです。
自律神経は、
お花がその適した時期に芽を出し咲いたり、自然と光のあるほうを向いたり傾いたり、時間によっては花をとじたり、水分を吸い上げたり、そのうち実をつけたり、考えずに最適な時期に適切に成長していきます。
それは、お花が環境から感じ取り自然とそうしています。
お花の自然感じる装置です。
生き物にはみんな少なからずこういうものがあると思います。
人間も、その環境から自然と感じ取り働く力があります。
それが自律神経だと思います。
呼吸、体温、血流、睡眠、消化など環境に合わせて適切に働きます。
しかし、現代社会は過度なストレスにより、
自然・環境を適切に感じ取り自律神経を適切に働かせることができなくなっている気がします。
多くのストレスから自身を守るため、身体で感じるべき必要な多くの情報をシャットダウンしている気がします。
人によっては必要以上に情報に過敏になってしまい、影響を受けすぎてしまっています。
また続く災害や、激しい気候による温度差、湿度や気圧の乱れに自律神経をさらに不安定・不安にさせられています。
人間の自律神経は自然感じて生命維持する装置です。
自然環境から適切に情報を感じれるよう整えておく必要があります。
緑の多いところが落ち着いたり、水の音がほっとしたり、風が心地よかったり、夕日がきれいに見えたり、太陽に元気をもらえるのは、自然感じる生命維持装置が適度に刺激されるからだと思います。
五感を使って、自然のある所で少しゆっくりとして、適当に誰かとどうでもよい明るい話を少しできると自律神経はずいぶんと整うと思います。
若い先生の良いところ
「痛みや場所、様々なことが言いやすい、他の話もしやすい」
「それは、50歳過ぎの先生には言えない。
痛みの場所がずれていても、忘れてしまっているのかもと思うこともあるけど、言いにくい。
こんなおばさんでもそうなんですよ」
「だから、実はもやもやして治療を受けて帰ってくることがある」
「若い先生~言いやすい先生、技術を向上しようとか、少しでも良くなってほしい気持ちが伝わる先生~の場合は、それがとても良い、優位なところ」
と患者さんに教えてもらいました。
開業当初は、聞かなくても触ればわかるような「先生」にならなければいけない!と思っており、変なプライドがあった気がします。
患者さんに色々なことを聞くことが不要だと思ったり、治療に集中した方がいいと思っていました。
今思うと、色々聞く知識も少なかったし、自信がなく、コミュニケーションが怖かったのだという面も多くあった気がします。
だから、自分ひとりで、身体を変えていこう!変えてやろう!などという気持ちが根底にあったのだと思います。
頭では、話を聞いて、その人に合わせて、丁寧になどと分かっていたのですが、経験と知識、自信などが追い付いていなかったのだと思います。
それは今でもたまに顔を出し、効果について確認するのが怖いなぁなどと、しなければならないこと・聞きにくいことにストップをしようとしてしまうことがあります。
ですが、患者さんの言葉を受けて、
「開業したし、業界に関わって10年以上過ぎたけれど、まだ自分は若い、若造なんだ」と
そうなんだから、「変なプライドは捨てて、効果についてでも、何でも患者さんに聞いたらいい」「若いうちの特権」
一度聞いたことなどは忘れてはいけませんが、
そうやって、しっかり向き合っていこうと改めて
「患者さんと真剣に向き合う」
「患者さんと一緒に治療をしていく」、
「オーダーメイドの治療」
という、鍼灸の世界、治療の世界でよく使われるフレーズが少しだけ自分のものになってきた気がします。
「患者さんと世間話だけでなく、真剣に身体の話もできる事」
してきたつもりで、当たり前過ぎるのですが、これはとっても大切なことです。
とても大事なあと一歩だと気が付きました。
今自分は、
やっと自分のしていることに自信をもって、
自分ができる事、判断できる事が増え、色々なものが受け入れられ、取り入れられ、
先生なら何でも分かる という態度でなく、分からないことは分からない。知らないことは教えてもらう。
一緒に身体を良くしていく、少しでも楽になっていきましょう、という、
とても穏やかに前向き自然に患者さんの前に立てる、向き合えるようになってきました。
また、経験年数、人生経験では、先輩方には及ばないところもありますが、
「どこにでも触れられる手、どこにでも刺せる手」を持っているという小さな自信はあります。
ですので、
分からないこと、原因不明の状態、これからの身体のことなど、患者さんと一緒にそれを探しながら、
少しずつ、焦らず、身体を、生活を良くしていけたらと思います。
「ベッドに横になったら、何も考えたくない、話したくない方」もいます
「本当は、身体についてもっともっと聞きたい方」もいると思います
「初めてで、何もわからない方」
「もうすべて任せたい」いろんな方がいると思います。
当院へ来院される方は、モヤモヤしないで帰ってもらいたいんです。
黙って受けろ!とも思いませんし、
話して~とも思いませんし、
聞きたいことがあったら、遠慮なく聞いてほしいですし、寝たかったら寝てほしいです。
ただ、身体を良くするために必要な問いは、どんな状態でも聞きますので、教えてください。
それから、治療に慣れてきて、温かいお灸(灸頭鍼)の時、うっすら寝息を立ててもらえると慣れてきたのだな、鍼が効くなという感覚がするのでとても嬉しいです。そのあと、仰向けになった時、お顔がうっすらピンク色になっていると、自律神経、血流もかなり整ったな、良い方向へ行くなと心の中でガッツポーズをしてしまいます。(話がずれました)
いつかは身体を診て、問診をして、ぱっぱっと痛みも全くなく、魔法みたいな鍼灸治療ができるといいのですが、
今は患者さんと一緒に身体を良くすることに全力で取り組みたいと思います。
ご相談ください!
師匠に「気の通る鍼を打ちなさい。」と教わりました。
修業時代は、「それは、何なのだろう?」「名人になると手から気が出るのかなぁ」とそんな事を思っていましたが、
最近は、「心ある鍼」と言いますか、「思いやりのある鍼」と言いますか、
「優しい鍼」これは違う、
治療中、刺鍼中、
「ふわふわ~っとして、鍼と手がもじょもじょ~っとして、ぐわしぐわしとツボをつかむ感じ」で、
「患者さんがころころ~っと軽くなって、ふぅ~っとペタンとベッドに張り付いてしまう感じ」です。
とっても鍼を持って治療をしていて、心地よい、気持ちよい、鍼ごたえがあって、
会話をしていても、穏やかで、清々しい調子で、何となく嬉しい気分、目が垂れて、口角がほんの少しだけあがった感覚になります。
訳の分からない説明になりましたが、文字にするとこんな感じが、
今の僕にとって「気の通る鍼」なのかなと思っています。
もしくは、「気の のっている鍼」という表現が今のところピンときています。
どなたか共感してくださる方、募集しております(笑)
少しでも、来院してくださる方のお身体、気持ちが楽になるよう日々精進してお待ちしております。