- Blog記事一覧 -7年間毎日続けていること
【1日43分、3000回】
僕、開業二ヶ月目(2014年2月)から毎日続けていることがあります。
「軽擦(けいさつ)」です。
簡単に説明すると、身体や皮膚を優しくさすることです。
自分の太ももから膝にかけてを毎日、サスサスサス、サスサスサスさするんです、3000回。
手のひら同士をさすること、シュコシュコシュコシュコ、3000回
師匠や師匠の師匠が
「1日、3000回軽擦(けいさつ)しなさい」
「とにもかくにもまず軽擦、1日3000回で手が変わる」
「10年もすればそのうち白い気が出るよ〜、治療家の手になるよ〜」
などと耳にタコが出来る程聞いていたからです。
はい、7年間、毎日、やってみました。
白い気は僕には見えませんが、
5年過ぎたあたりから確実に患者さんの回復、反応が良くなってきた実感があります。
始めてから2年くらいは軽擦して手を妻に当てて、「どう何か出てる??」などと聞いて、「出てる気がする笑」「・・・(こりゃ、何も変わってないな笑)」の日々の繰り返しでしたが、
2年過ぎたくらいで、ほとんどどんな場面でも手に汗をかかなくなり、
(僕は緊張しやすく、まずいとなるとすぐ手が冷たくなったり、汗をかいたりするんです)
4年目くらいには、自分の治療院で治療する時は、手がほとんど冷えなくなり、冬でも少しお湯に浸けたり、治療を始めてしまえば温かくなるようになりました。
6、7年経過すると、どこにでも誰にでも心地よく触れられる自信がつきました。
そして、なんか症状や身体の悪そうな人を見ると触りたくなる(触診したくなるって意味ですよ)笑 どんな感じなんだろう(確認したくなる感じ)と笑
患者さんからも、「温かいでですね、自分の冷えがよく分かる」や「手を離して欲しくない笑」、「手を離すときにホワってなる」と言ってもらえる事が増えたり、明らかに治療経過も結果も良くなりました。
もちろん、年数もありますが、
鍼を打つ時の様々な痛み、不快感も緩和している気がしました。
コリや打つ場所を探す迷いもなくなり、ここだ!っと一瞬で自分を信じきれる事も増えました。
7年やって、何か術のようなものが使えるようになった訳でも、劇的に何かが変わった訳ではありませんが、
本当に5年過ぎたくらいからは、自分らしくない 何となくの自信が手に?胸に?できていました。
それがこんなに毎日頑張ってるぞっという思い込みなのか、
手が充実していて身体から自信になっているのか、
臨床数なのか、
一体何なのかわかりませんが、
やってみて良かったと思っています、改めて。
1日 3000回
1年 1095000回
7年 7665000回
時間にすると、計ったら、
1日 43分
1年 15695分 262時間
7年 109865分 1834時間
思ったよりすごい数字ではまだなかったけど、うん、頑張った。自分を褒める笑
きっとスポーツや音楽をやる人とかは当たり前なんだろうけど、
鍼灸学校に入学して、師匠のところへ行って6年くらい「やろうやろう」「やらなきゃやらなきゃ」と思いつつ、それなりにしかやってなかった軽擦。
でも、開業して二ヶ月目、鍼灸の道に入って7年目、初めは患者さんもほとんどおらず、時間があるしやってみようかなと始め、
なぜか強い動機もなくふらっと始め、その後7年毎日続けた軽擦。
今やろうと思った瞬間、細かい流れがまったく思い出せません笑 続けられた理由も笑
きっと患者さんが沢山ついている方や、鍼を打たせてくれる方にたくさん出会える方は、その方達に真剣に鍼を打たせて貰えばいいんです。
でも、僕は修行先から独立してからはしばらくはどうしても鍼を打つ機会が減りました。
なぜかやり続けた軽擦、今はやってよかったと。
そして、僕こんなに頑張ったよと今まで誰にも言ってなかったのでアピールも笑
あとの変化は、手の荒れなどがクリームなどほとんどいらなくなった。昔は冬なんかはハンドクリームやオイル的なものを塗ってないとすぐ手が荒れちゃってザラザラしたっけ。
あと手が異常に赤くなるくらいかなぁ。
この積み重ねは僕の財産だなぁ
と改めて思ったわけです。
そして今にも繋がっている。
とりあえずやって、続けてみてよかった。
分からないけど、何となく続けられたのも意味があるし、
継続して、時間を使う ってすごい難しいけど、大切で、きっと何かが変わるんだなぁって。こういうことも時間を味方に。
うん、あと三年やってみよー。