【鍼灸師】
僕にとって鍼を打つ事
#抽象的だけど書いちゃう

あ〜、ありがたい。
今年の仕事を無事終えることができました。

あ〜、おわった。
嬉しい、ありがとう、ありがとう。
ありがたや〜、ありがたや〜。

治療室に一礼、
壊れなかった、無くならなかった道具様達にも手を合わせ感謝。

あらかた片付いた院内の
天井を見て、「うわ〜、よかったなぁ」と。
はぁ〜、嬉しい、嬉しい。と。
心から喜びが湧き上がってきます。
ふぅ、ありがたい。

今年も本当に無事おえられてよかった。
ふと、考えると鍼治療ってとてもリスクがあるんです。

皮膚に傷をつける
痛みを与える
炎症が起こる
腫れたり
かゆくなる
痛みが強くなったり
青タンになったり
重くなったり、だるくなったり、
（↑これだけ聞くと怖いですよね）

しかも一回で必ず良くはなるとは限らなくて
僅かしか症状も変わらないこともあるし
（↑正しい方法を続ければ必ず変わる）

保険も使えない

僕ら鍼灸師はそれが良いこと、
それの先に改善回復があると知ってはいるけど、
普通の人は知らないしなぁ。

だから、
初めての方、長く治療がかかりそうな方には、
言葉を尽くして、手を尽くして、
その先の素晴らしい光景を一緒に共有してもらえるよう、
信じてもらえるよう、
誠心誠意患者さんの前に自信持って立ち治療を行います。

「この人に良くなってもらいたい」と思って、
鍼をうつ。人様のお身体に傷をつける。

今まで鍼灸師だから当たり前にやっていたけれど、
最近、僕は、このことが、
とっても、

「厳かな、清らかな、尊いこと」

そんなことをさせてもらっている気がしています。

肌を出してもらって、先のとんがった物でプスっとさす、
またプスってさす、プス、プスプスプス‼️
人によっては100回、200回、300回、400回‥
これってすごいことだなぁって。

信じてもらっていること、
良くなるのかなどうなんだろうと揺れる気持ち、
などビンビン感じて、

よくなりますよ〜とプスプスと。ブスブスと。
いいですね〜、グイグイ、ギュッギュッと。

赤くなったり、青くなったり、
たまに痛かったり、
たまに血が出たり、汗が出たり、
だるくて動けなくなったり、

そんなリスクを伴いながら、
（↑その後めっちゃ良くなる）
基本的には誰にも守ってももらえず、
（↑↓一般の人が理解しにくい好転反応・一時的な必要な悪化を出しながら、理解して信じてもらいながら前進する大変さがあります）
自分一人で患者さんの色んな症状悩みに真剣に向かい合い、

よくなれ、よくなれ、
これで良くなる、良くなる
うんうん大丈夫、大丈夫
いける、いける
あった、あった
みえた、みえた

と一打ち、一打ち込めていくんです。
しかも、負担の少ないように、
リズミカルに流れるように、
そうそう、音楽みたい！に。

トントントンの音が終わる頃には、
身体にズドーンと施術者の気（エネルギー・気持ち・元気みたいなもの）が入れられ、
ふわーっと患者さんの身体から何か（悪いもの、邪魔してるもの、滞り）が抜けます。

何となく、体のなかでちょっとした
お〜、儀式、お祭り、神事が行われるみたいです。

生命力が高まります。
身体の神様が喜びます。

訳の分からないこと言ってんじゃないよ〜出たよ〜かもしれませんが、
最近、僕のしていることは、こんなことなんです。
鍼をうつってこんなこともあるんです。
こんなことなんです。

鍼をプスプスブスブスさしてるだけみたいですが、
プスプスブスブスの先には、
メチャクチャ素晴らしい美しい未来を見てるんです。

ただ鍼を打っているんじゃないんです。
この一鍼、一鍼、

心身の苦しみを断ち切る一鍼、
自分から誰かから守る一鍼、

からの、

より光の強い方へ向かえるための一鍼、
その人が本来いるべき場所に向かうための一鍼、
最大限輝ける場所へ導く一鍼

なんです。

とても 尊い、厳かな 、清らかな、美しい
仕事なんだなぁって思いました。
（やってることは、知らない方には、怖く感じるかもしれませんし、
魔法ではなく、一歩一歩の汗かいて、泥臭くて、とても地味にな作業なんですけど）

一鍼、一鍼、幸せになれる。
より深く先まで幸せな自分に繋がれる。

僕はそう思って仕事をしています。

教える鍼、導く鍼、成長する鍼。

教えてくれてありがとう。

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