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鍼灸治療 再発?治っていなかった?元に戻った?効かない?

2020.10.31
カテゴリ: 鍼の効果

【鍼灸治療後の変化について】③

治療しているのに、
「調子が悪くなる」、「新しい症状が出る」、「症状の再発」
これらは一見、症状の悪化、また元に戻ってしまったと思われますが、
反対に、順調に治療が進んでる状態です。

必ず身体は変わります!

●本日、交通事故後遺症の患者さんがお見えになりました。
6月頃
血が巡らない感じ、息苦しい、過呼吸気味、意識障害、吐き気、
頭鳴り、首肩、背中の異常なコリ、鬱傾向

8月頃
意識が飛びそうなこと(意識障害)、その他症状はなくなって、
あと少し、首と背中のコリの様なダルさが抜けないとのこと。

9月
首のコリ軽くなり、背中のコリ感じなくなる。
事故前にあった強い腰痛が出てくる。
鬱傾向を感じる。

10月
腰痛おさまる。鬱傾向良くなる。
首、背中のコリ再度感じる。
意識障害(頭に血が巡らない感じ、意識が飛びそうになる感じ)を再度感じ始める。不安。

8月までは多くの症状が軽くなっていきましたが、
9月頃、治っていたと思っていた症状が再発。
10月 意識障害も再度感じ、不安・恐怖を感じる。

そこで③を患者さんにご説明したところ、
再発を喜んで、治療に前向きに臨んでもらう事ができました。

③「治ったと思った症状の再発」
治ったと思った腰痛が、半年後また痛み出した。
痛みがほぼ無かった坐骨神経痛が、再発した。
起こらなくなっていた頭痛が、よく起こるようになった。
おさまっていた鬱症状が、また出てきた。

これは、状態が元に戻ってしまったわけではありません。
②の「2次痛3次痛の理論」の延長で、

(②で出てきた例と同じです)
1000の首の激痛(主訴)→ 600 になりかなり痛みを感じなくなると、
(隠れていた)850の腰痛が出てきたり、(2次痛)
850の腰痛→600になりかなり痛みを感じなくなると、
(隠れていた)700の背中のハリ、650の胃の不調が出てきたり、(3次痛)

↓(ここからが今回は大切)
700の背中のハリ、650の胃の不調(3次痛)→500に症状が緩和すると、
600になった首の激痛(主訴)が再度出てきます。(2週目痛)
600になった腰痛(2次痛)も再度出てます。   (2週目痛)
※しかし、2回目に出てきた同じ症状は、1回目の症状より治療期間も短く、症状も少しだけ軽くなっていることが多いです。
(これが特徴で、とても大切です!)
僕はこれを「2週目痛」と言う感じで表現します。
そして同じように、

600首の激痛(主訴)+ 600腰痛(2次痛)の再度出現。(2週目痛)
600の首の激痛、腰痛→400になると、
500になった背中のハリ、胃の不調(3次痛)が再出現。(2週目痛)

 

重症な方ほど、「3週目痛」「4週目痛」と出ていきますが、

周数が増すほど、症状も軽くなり、改善の期間もドンドン短くなって、出てこない症状も増えてきます。
そして、その症状の改善の期間が短くなるほど、完治へと近づいていっています。

ですので、治ったと思った症状の再発は、
身体が悪くなったわけではなく、元に戻ったわけではなく、
改善への順調な道のりです!
2週目痛も3週目痛も残念なことではなく「おめでとうございます!」です。

 

これを知らないと、患者さんも、施術家も、
2周目痛や3周目痛は、「あっ、やっぱり治ってなかった」とか、「何で何だろう」など、やっぱり治らないのかなと思ったり、残念な気持ちになったり、なぜだろうと悩んでしまいますが、

これを知っていることは、患者さんも施術者も、幸せなことだと思います。
そして、とても気持ちが楽になります。

 

なぜなら、
2周目痛や3周目痛は、患者さんが施術者を信頼してくれて治療を続けてくださるから出会える現象だと思うからです。

普通は、ある程度通っていて、他のところが悪くなったり、また同じ症状が出てきたりすると治療をやめてしまうこともあると思います。

すぐには治らないけど、少しずつ一歩一歩を信じて、施術者を信じて、頑張って通ってきてくださるから現れる改善の現象だからです。

そして、これを知っていれば患者さんに不安でなく、「良かったですね、順調ですよ」と伝えれ、またお互い前向きに治療あたる事ができます。

 

今回の患者様もこれを伝えると、
本当にホッとして良いお顔で帰られていきました^ ^

 

施術する側がこれを確信を持って患者さんに伝えられるのはとても大切なことだと思いました。

 

※これらの現象は、的確に優先箇所を緩めることに成功した時のみ。
一時的な痛みの緩和、技術不足、不要な刺鍼はこれには当たりません。

「ルート治療セミナー資料」:白川勇作先生
から多くを参考にさせてもらい、自身の経験、臨床経験から文章を作成しました。

不足、間違いなどあれば教えてください


鍼灸栗原治療院
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