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【いつもと違う場所での治療】

2021.09.10 | Category: 患者さんの話,日々のこと

【いつもと違う場所での治療】

最近、仕事の時間以外で、
久しぶりに人に会ったり、少し遠くに出かけたりすると、
めちゃくちゃ身体の悪い人と出会います。

「先月まで、杖なしで歩けたのに、、、ボルト入れる手術してから、、、」とか、
「この頃、頭に血が上ってるようで、頭からコメカミをキリでついて欲しいくらい、、、」とか、
「頭痛が悪化して、最近セロトニンの薬を飲んでいて、、、」とかとか、などなど、

あら、僕、鍼灸師、治療院してるとも言ってないんですが笑

今までは、半端に治療しても駄目かなぁという思いが強く、
「そうなんですね〜、なになにするといいらしいですよ〜」とか言ってしまっていましたが、

2週間前のボルトの方の話を聞いて、悔しそうに歩く姿を見た時は、
家族でブルーベリー狩りをしにきていたのですが、
たまたま車に鍼が積んであり、
案内してくれた奥様に、
「狭窄症はいつからですか?」や、「だいたいここら辺ですか?」
「痛みと痺れですか?」とか、「手術後何日ですか?」とか、「薬は?」とか、、、
問診のように尋ね、少しでも楽になるなら!

「治療しましょうか??」と喉元まで出かかりました。
が、すんでのところで「ん、、、!」と、ストップして、
ブルーベリー狩りを楽しみました。

正直、今でもちょっとモヤモヤしています。
あの時、鍼が車にあった意味や、なぜか今回問診もどきを始めたこと、
最近同じようなことが続くこと、仕事の日数を減らしたこと、
なんか意味があったかなって。
(もちろん、「今回治療してみますか?」と聞かなかったのも意味がある)

治療院というホームで勝負(治療)すること、
ネットなどの情報を先に見てもらって勝負することは、慣れていて安心です。
往診と頼まれて、伺って、行っていた頃は、場所はアウェーだけど基本的には「来て頂いて」とありがたがってもらえます。

今回のようなシュチュエーションは、、、
聞いて断られることが嫌だったのでもなく、
半端にやっても駄目かなぁという思いが強かったのでもなく、

実は、施術することが怖かったのかも。
自分の鍼をすることが。
今までは。

でも、今回のモヤモヤから感じることは、
今は、このシュチュエーションでも施術できる、したい、そう思った自分がいた。
積み重ねたわずかな自信もあるし、挑戦したい、変わると信じているものもある。

これからはたまたま出会って本当に困っている方がいたら、
さらっと「治療しましょうか?」
という新しいパターンも楽しめる自分でありたいなぁと思います。
そして、それは僕を新しい場所に連れて行ってくれる大切な出来事になる気がしています。


鍼灸栗原治療院
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