【往診にて色々思い出すの巻】#初めての本当の自分の患者さん
以前の職場の患者さんの所まで往診へ行ってきました。
その方は、僕が免許を取得してから初めての患者さん。

学生時代から修行をしていたものの、
勤務先とはいえ自分の初めての患者さん。
物静かで、病気がつらくて、悲しくて仕方のなかった方。

初めは、
「お〜、治るかなぁ…」
「よくなるのかなぁ…」「でも、やれることをやるしかない…」
と言う感じでした。

その時のやれることと言えば、
丁寧に身体を触る、丁寧にマッサージ、
鍼を悪いところに刺して、全身の血流をよくして、
困ったことがないかを聞いて、
解決できることは「大丈夫ですよ」と伝えて、
どうしようもないことは「そうですねぇ」と共感だけして、

それを日々繰り返しました。
毎回、その方も「ありがとうございました」
と丁寧にお礼を言ってくださいました。

静かだった患者さんは、少しずつ口を開いてくださり、
今、思っていること、辛いこと、悲しいこと、
身体が少しずつ楽になってきて、言葉が出てきたということ、

たまに涙をこぼしたり、笑ってお灸が落ちそうになったり、
居眠りしていびきをかかれたり、嫌なことがあると眉間にシワを寄せていたり、

1年、2年と治療を続けさせてもらい、
どんどん笑顔が増えて、身体も以前より楽になり、
遠くに外出できたり、好きだった本が読めるようになったり、

「先生！先生！」ととても感謝してもらえました。

先生と呼ばれることに慣れていなかった僕を、
「先生」とご家族みんなで信じて呼んでくださったので、
治療を半年くらいさせてもらった頃には、随分、先生慣れさせていただきました。

その間にも、沢山の患者さんを治療させていただきましたが、
本当にこの方が、初めての患者さんで良かったです。

丁寧に心を込めて治療をする
しっかりどっしり受けてくださる
少しずつ効果が出てくる
患者さんの身体も心も軽くなってくる
治療を続けさせてもらう
さらに身体が良くなり、心からのありがとうを何度も言ってもらえた

初めての患者さんにしては、ラッキーで、本当に出来過ぎでした。
今思うと、本当にこちらが感謝感謝だったなぁと今日改めて思いました。
ありがとございましたm(__)m

でも、今でもやっていることはあんまり変わってないかも 笑

５倍速くらいで
丁寧に身体に触り、丁寧にマッサージして、
悪いところに鍼を刺して、全身に血流回して、

自信を持って困ったことを聞いて、
共感も大丈夫の範囲も以前より5倍以上増やせているかな

でも今でも確かにこれだけ(^_^;)
でもこれだけでも磨きをかければ十分じゃないか！！！

「雪の日も、雨の日も、寒い日も、暑い日も、
重い荷物を持って、長い時間通勤して、
自転車で往診して、お昼もバタバタ…
ガムシャラに頑張ってましたよね〜。」

と今日患者さんに言われて気がつきました！
はい！頑張ってました^_^

今もきっと頑張ってまーす！！！
たくさんの良い気づきのある素晴らしい一日でした〜。

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