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自律神経について①基礎的なこと:自律神経の乱れがなぜ身体に悪いか

今回は自律神経について、簡単に、一般的に説明されていることをお伝えしていきます。

自律神経と言われても、何のことだか分からない方、
よく言われているけど、重要性がわからない方へ

少しでも直感的に自律神経をは大切だ!と意識しよう!と思ってもらえればと思います。


【自律神経】身体の自動調節システム

・神経の中でも最初に進化した歴史の古い神経で、ほとんど無意識に働きます

・生理現象といわれる、ほとんどのこと=脳、筋肉、骨を動かす以外のほとんどのこと
内臓の働き(胃、肝臓、すい臓、腎臓など)、心臓の鼓動、便意、尿意、

血流、生理、血圧、脈拍、体温、まばたき、涙、

代謝、免疫機能、自己回復、ホルモン・神経伝達物質の分泌 など

☆私たちの身体のほとんどの細胞の働きを支配しています!

身体のほとんどの細胞を支配しているということは、自律神経が乱れると身体の様々な症状・異変が出てくるということになります。

そして、免疫機能が弱り、その負担に身体が耐えられなくなると、

全身に症状が出れば、「自律神経失調症」に、
特に弱い部分などがあれば、その弱っている場所の病気、症状になることがあります。

☆自律神経の乱れは万病のもとです!

通常は、交感神経の働きが続くと細胞も疲れてしまうので、
自然と副交感神経が優位になり、細胞を休ませようと身体にプログラムされているのですが、
それを無視して身体に心に鞭を打つと交感神経が過剰に興奮させられ続け、自律神経が乱れ始めます。

「たとえ小さな悲鳴でも、身体の声を無視せず、聞いてあげて下さい。身体は間違いません!」


●自律神経は、二種類あり、その二種類がバランスを取り合って働いています。

一つは
「交感神経」働いたり、運動したり、気持ちが高ぶったり、うんと悩んだ時
=人が興奮する状態の時よく働く神経

二つ目は
「副交感神経」休息したり、ものを食べたり、眠ってしまう時
=ゆっくりしたリラックス状態をつくる神経

身体のほとんどが自律神経に支配されているので、
この二つの神経も自分の意志の力で交感神経を緊張させたり、副交感神経を働かせたりすることができません。

自律神経の働き
交感神経       副交感神経
拡大←瞳孔→縮小
分泌抑制←涙腺→分泌促進
抑制←唾液腺→促進
気管支拡張←肺→気管支収縮
多い←脈拍→少ない
はやい←心臓→ゆっくり
収縮←血管→広がる
上がる←血圧→下がる
高い←血糖値→低い
働き抑制←胃→働き促進
蠕動抑制←小腸→蠕動促進
拡大←膀胱→収縮
収縮(鳥肌)←皮膚→ なし
緊張←筋肉→ゆるむ
減少←体重→増加
よく出る←発汗→なし
眠れない←睡眠→いくらでも眠れる※過ぎると眠れなくなる
抑えられる←炎症→活発になる
少ない(35%)←リンパ球→多い(41%) 
多い(60%)←顆粒球→少ない(51%)
多い←活性酵素→少ない

☆免疫の要の白血球(リンパ球・顆粒球など)も自律神経に支配されています。
※交感神経優位で顆粒球が多く働き、副交感神経優位でリンパ球が多く働きます。

また、血管、血圧だけでなく、血糖値や睡眠や食事(胃や小腸の働き)にまで大きな影響があります!

⇒自律神経のバランスが崩れると、小さな症状から始まり、
段々と精神的にも疲労が加わり大きな症状・病気になってしまうことがあります。

当院では、東洋医学的には「気・血・水」のバランスを取りながら、
西洋医学的には主に「自律神経のバランス」を取りながら施術に当たっています。


また自律神経自体にもリズム・特徴があります。

①一日の内に交感神経と副交感神経がゆるやかに交代するリズム
朝から夕方:交感神経が優位
夜に向かって:副交感神経が優位

※朝は活動をする→手足が傷つく(細菌が入る)=顆粒球が必要
夜はものを食べる、休む→消化吸収され、分断された非常に細かい物質が身体に侵入=リンパ球が必要
※夜更かし、夜勤などは自律神経が乱れる大きな原因の一つです。

②一年
冬:交感神経が優位
夏:副交感神経が優位
※春:交感神経~副交感神経、秋:副交感神経~交感神経

③お風呂
42度以上:交感神経が優位
42度未満:副交感神経が優位

④呼吸
吸う:交感神経優位
吐く:副交感神経優位
※呼吸器も自律神経と繋がっている大きな器官の一つ

⑤生活
過労、心労、薬の長期使用:交感神経を働かせ過ぎ、注意!!
運動不足、肥満、楽のし過ぎ:副交感神経優位すぎ、注意!!

※リラックスをしすぎることも、健康の害になります。
肥満もあるレベルまでは副交感神経優位のリラックス型の体調ですが、
さらに進むと、肥満自体がストレスに働いて、息切れ、すぐに疲れる。
ちょっとした負担で、すぐに交感神経過剰優位な状態になる体調になってしまいます。

また、リラックスのし過ぎは、副交感神経の働きで、血管が開きすぎてしまい、身体が浮腫みます。
⇒片頭痛など循環障害をまねきます。

食事も副交感神経を優位にする大切なことですが、
イライラのし過ぎ、ストレスからくるやけ食いや暴飲暴食が続いてしまうと大変です。

⑥気温
寒い:交感神経優位
暑い:副交感神経優位

 


☆私たちは意識して思い通りに自律神経をコントロールはできませんが、
自律神経の仕組みを少しでも知っていれば、
興奮することを通して交感神経を緊張させたり、休むことで副交感神経を優位にすることはできます!

乱れすぎは、治療が必要ですが、
自律神経のことを少しでも理解し、自分の体質を把握し、現在の状況をみて、
これからのために!今の症状の改善のヒントに!していただければと思います。

今後は「自律神経と免疫の深い関係」や「副交感神経の急激な回復による副作用」などを深堀して、
人間の身体の回復の基本やなぜ鍼灸治療が効果的なのかをお伝えしていけたらと思います。


説明不足や言葉足らずな場所もありますが、今後補足の記事やリンクを作っていきます。
一度公開した記事も読み直し、新しい情報によっては追記や表現を変化させていることもあります。
また、鍼灸師の方や医療関係者のアドバイス、訂正、疑問などありましたらコメントやメッセージお待ちしております。
多くの方の力もお借りして、より深い正しい知識にしていけたらと思っております。
よろしくお願いいたします。

鍼灸栗原治療院
栗原洋


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