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麦粒腫(ものもらい)
ものもらいは、「二間」(じかん)というツボに灸を据えるととてもよく効きます。
赤い腫れ、目のゴロゴロ、まばたき時の痛みなど炎症による目の違和感、不快感が施術後1、2日で、カラッと乾く感覚がし良くなります。
●麦粒腫とは、黄色ブドウ球菌が原因で起こる目の炎症。
黄色ブドウ球菌はいたるところに存在している雑菌ですが、風邪をひくなどして抵抗力が弱まると、感染して炎症を引き起こします。
ものもらいは原因がウィルスではなく雑菌、脂肪の固まりが原因のため、人から人へはうつりません。
治療院、鍼灸院、施術所選びの参考になればと思います。
①技術について
「体得した鍼灸治療」
当院の鍼灸治療は、お金を払って頭を使って勉強した技術ではありません。
師匠の鍼灸治療院にて、お掃除をしながら、一緒に食事をとりながら、叱られながら、治療を見せていただき、稽古し、身体に治療院の空気、治療する者のあるべき姿を肌で感じ、覚えさせながら、必死で体得した技術です。
七年間の修行時代を思い返し、決してお金で買える技術、誰にでもできる技術ではないと今改めて思います。
免状や資格など形のあるものはありませんが、私の手にはしっかりと師の鍼灸があります。「全身鍼灸治療」
身体は全て繋がっており、原因が必ず症状の出ている所とは限りません。
そのため患部だけの治療では一時的に症状が良くなるのですが、根本的な原因、症状が改善していないため、同じ症状が出たり、病の部分が治りにくい場合があります。基本的に身体を治しているのは身体自身の力(自然治癒力)です。
薬や注射は、病気を治すものと思われていますが、治す薬はとても少なく、実際は、病気の症状を和らげる、感じにくくするものがほとんどであり、その間に、身体が自然と治しています。
鍼や東洋医学は症状を和らげる力、スピードは薬より小さいですが、和らげると同時に身体が治る力を強くすることができます。病気のところだけを治そうとするのではなく、
体全体を良くして「治る力」を正常に働かせる必要があります。
治る力を正常に働かせることができると、根本的な原因を自身の身体が自然と探し治してくれたり、原因不明の症状を改善してくれたり、今まで行っていた治療が効くようになったり、同じ不調が起こりにくくなったり、起こらなくなったり、
まずは、その他の不調不具合を治療して、治る力をうまく働くようにしてあげると病の部分が治ることもあります。●全身治療は症状のある部分だけでなく、全身、頭のてっぺんから足の裏までくまなく診察、治療にあたっていきます。
●全身治療は患部の症状の改善、緩和だけでなく、身体の自然治癒力を高め、ご自身で身体を治すこと、病気になりにくくなること、より元気になれることを願い治療にあたっています。
●全身治療は、積み重なっていきます。
1度治療を受け、あまり効果が感じられなかった…決してそれは無駄ではなく、次の治療へと繋がっています。鍼灸治療は0点と100点、効く効かないだけでなく、一歩一歩コツコツと積み重ねていけるものです。
身体…日々、細胞が壊れ、再生しての繰り返し
疲れ・老いとは…細胞が壊れ、酸素不足になり、再生がうまくいっていない状態。続くと、不調や病気となってあらわれる
健康な状態とは…細胞のすみずみまで、質の良い血液(酸素)が流れていること鍼を身体に打つと、
身体が免疫機能を働かせ速急に身体を守ろうと、血管を広げ白血球が多くの血液と共に鍼の周り(血流の悪いところ、症状のあるところ)に集まってきます。しっかりと全身治療を続けていると、鍼治療は身体の隅々まで血の巡りを感じることができ、「こんなに疲れていたのか、こんなに血行が悪かったのか・・・」「よみがえった!スッキリした!」と感じることができます。日々の緊張から身体を解放できます。
一気に緊張が解けどっしりと身体に重くくる方、全身に血流が回り良質な温泉に入ったようにぼーっとほわほわする方、数時間後から二日後には身体になじみ落ち着き、身体が軽くなります。
大きな変化を感じられない方、必ず身体は良い方向へ向かっています。自然治癒力をより高めていきましょう。穏やかな朗らかな身体を、
焦らず着実に、
一緒に作っていきましょう。
病院に行っても「何の異常もありませんよ」と言われてしまうけれど、心身が不調な方。
大事な時に限って体調を崩してしまい、実力が出せない方。
いつまでも若々しく素敵な自分でいたいなと思われる方。
へ
「健康」とは
60兆個といわれる細胞のすみずみまで、質の良い血液を流すことです。
それを妨げるのが、過度のストレスや、腸内環境の悪化による自律神経の機能の低下だといえます。
「自律神経」とは
心臓の動きや汗、胃腸の動き、鳥肌を立てること、血液の流れなど血液、呼吸、代謝や体温調整、消化などを24時間休みなく自動的にコントロールしている神経。
自律神経の働きが安定していれば身体のすみずみまで質の良い血液が行き渡ります。
臓器も十分に働き、疲労も回復しやすくなり顔色も良くなり、おのずと心の状態も安定してきます。
自律神経には2種類あり
・交感神経(車でいうところのアクセル)
身体はアクティブに、行動的に
血管は収縮、血圧は上昇
気分はアクティブ、やる気
・副交感神経(車でいうところのブレーキ)
身体はリラックス、まったりと
血管は適度にゆるむ、血圧は下降
気分は穏やか、ゆったりと
この2つの自律神経の働きは、一日の中で優位になるタイミングが違います。昼間は交感神経が、夜は副交感神経が優位になります。
理想は自律神経のリズム(体内時計)に合わせて生活する事が健康への第一歩です。
2つの神経の働き・バランスが崩れることを「自律神経の乱れ」と言い、自動の機能が壊れてしまった、コントロール不能になってしまった状態です。
また現代の疲労の多くは肉体労働、屋外での仕事が減り、家事も体を動かすことが少なくなり筋肉が使われた単純な体の「あー疲れた」という疲れではなく、
デスクワークや情報の過多、物事を選択したり、気を使う気を揉むということが増え自律神経の司令塔(脳)に負担がかかり自律神経の機能が落ち、錆び、「なんとなく疲れた」と感じることが増えています。また、活性酵素が発生しやすく、老化が進行しやすくなり、加齢を感じやすくなります。
「自律神経が乱れる原因」
・過度なストレス
・不規則な生活
・食生活の乱れ
・運動不足
・睡眠不足
・喫煙
・深酒
・季節の変わり目
・気圧の変化
過度なストレスとは、「心(脳)と身体」の不一致、バランスの取れていない状態だと思います。
・夜勤の仕事で、寝るべき時間に起きて働いている。夜、眠気が通り過ぎてしまい眠れず、昼間眠気を我慢して働く。
・怒りたくないのに、怒りで我を忘れている時。怒りを我慢し続けている時。
・自分のやりたいことやるべきことが、自分の都合では思い通りにいかないことが長期間続く時。
・暑い日に、クーラーの効きすぎた部屋に、寒いのに、我慢して居続けている時。クーラーの効き過ぎた場所と暑い場所を行ったり来たりする時。
・疲れているのに、休まず働き続けたり、遊び続けたりしてしまう事。
・家族やパートナーへの不満があるが、身動きができない時。
・身体が思い通り動かない時。
・緊張感のある仕事・生活が予定以上に続く時。
・低気圧の時は、副交感神経が優位になり過ぎて、何もやる気が起きなかったり、疲労感が続きます。アレルギーも出やすくなる。
など
☆改善へ向けて
「腸内環境」を整える
自律神経と腸は相互に強く作用しています。
腸はとても精神的な影響を受けやすく、ストレスで便秘になったり、お腹を下したり、痛みが出たりします。
→腸内環境を整えると、自律神経は安定し、心身の健康が保たれます。
食べ過ぎ、夜更かし、寝不足、飲み過ぎ、運動不足、便秘などにより腸内環境が悪化すると腸がむくんだり、荒れてしまいます。
そのような腸から取り込まれた栄養分は、血液にのって全身に送られますが、ドロドロの血液が全身に回ってしまいます。
栄養分がきちんと取り込まれず、全身がだるくなったり、肌荒れ、吹き出物ができたりします。
疲れた腸の人の共通点
・イライラしやすい
・神経質、生真面目な性格
・心配性
・せっかち
・ストレスをため込みやすい
腸内環境は精神的にも影響しています。
腸内環境が改善されるとサラサラの血液が全身の細胞に行き渡ります。
新陳代謝が活発になり、肌もキレイに、疲れにくくなり、肩こり、頭痛も楽になり、冷えや肥満も改善していき、よく眠れるようになります。
また腸は体の免疫機能の70%を占めており、腸が元気だと花粉症やインフルエンザなども遠ざけることができます。
精神を安定させるホルモン、セロトニンも95%が腸で作られており、身体だけでなく、心も余裕が生まれ、ゆとりができ始めます。
当院では以上のことから
自律神経失調症に対して
①腸内環境改善
②血流改善
③生活環境の認識
3つの仕組みを意識し、併せて東洋医学的視点から全身鍼灸治療を行います。
「本を読んでもらうと気持ちがいい」
これは患者さんのご家族(おばあちゃん)が3歳のお孫さんに言われたことです。
お孫さんの子守に行き、絵本の読み聞かせをしていて、
間違えて1ページ飛ばして読み進めようとすると、
「1ページ飛ばしてる」と言われ、
「何度も読んで話知ってるなら、自分で読みーな!」と言うと、
「だって、読んでもらうと気持ちいじゃん!」と答えたそうです。
こんなこと言うんだ、子供は面白いと笑って教えてくれました。
大人が子供や赤ちゃんに絵本を読んであげるのは
情操教育のため、生活習慣を覚えてもらうため、言葉を覚えてもらうため、楽しんでもらうため、と思っていたのですが、
大切なのは
子供が理解している事や、おとなしく本を見ている事、笑っている事だけではなく、
大人が子供の様子を見ながら、本の文字を声に出して聞かせよう読んであげようとしているということ自体が一番大切なのだと思いました。
子供を抱っこしたり、おぶったり、なでたり、手を握ったり、肌に触れるスキンシップは大切だと言われていますが、
優しく声をかけたり、笑顔で名前を呼んだり、挨拶をしたり、絵本の読み聞かせをするのも、肌に触れるのと同じなのかなぁと思いました。
子供たちは声でもなでられ、触れられているのかなぁと。
でも子供達だけでなく、大人も同じで
心地良い声、音、音楽、優しい会話を耳にすると、少し穏やかになったり、力をもらえたり、支えられたりすると思います。
また、
生き生きとしたお花があること、
様々な豊かなにおい、自然のにおいを感じること、
大切な物が丁寧に置かれていること‥
一瞬でも嫌な事が頭から離れたり、他の事を考えたれたり、
少しだけ楽しい想像ができたり、誰かと何でもない会話ができたり、
ほんの些細な事かもしれませんが
身体、気持ちが鎮まり、落ち着きます。
不要な緊張を自然に弛める手助けをしてくれます。
色々な力を借りて、工夫をして
少しでも楽な時間が増え、よい方向へ症状が進むように、
元気な人はより元気に、より色々なことにチャレンジできますように、
心地よい日射しで、気持ちよい風がたまに吹いて、
自然と「ほっ」と息ができる治療院、場所にしていきたいと思っています。
いぼ痔、切れ痔、脱肛、痔瘻 など
『原因』
●冷え、過労、辛いものの食べ過ぎ、出産、便秘、下痢、ストレス。
「座ったまま」でいる仕事でのお尻への負担、
「立ったまま」の仕事で腹圧がかかり、お尻のうっ血。
肝臓疾患や糖尿病などの全身的な疾患。
また痔の方は腰の悪い方が多くみられます。
『治療方針』
●全身鍼灸治療により
血流、冷え、腸内バランスを整え
腰・お腹をしっかりとゆるめ、温めます。
●患部への治療として
ツボ「次髎」(第2後仙骨孔)に鍼を刺入し、肛門の損傷部位に響きがあると効果的です。
ツボ「百会」(頭のてっぺん)への直接灸は、古くからの特効穴です。頭のてっぺんと肛門は東洋医学では経絡(督脈)という流れで繋がっています。
『まとめ』
鍼灸治療が、局所のうっ血を散じ、神経の働きを高め、痛みを和らげる作用があり、かなり改善が見込まれます。