- Blog記事一覧 -「限界を作るな」
師匠の言葉です。
このところ偶然が重なり何人かの鍼灸学生の方に自分の行なっている鍼灸、治療院の流れを教える機会がありました。
自分も治療院を構えてから、鍼灸栗原治療院としてしっかりと教えることは初めてだったので気合を入れ、できるだけ簡単に教えたつもりなのですが、
自分が思ったより響かない、届かない…
これをやれば、治療に使える、すぐ治療になると思い伝えてるつもりだったのですが…(もちろん教え方も未熟ですが)
しっかりと反応して、一生懸命やってくれているのですが、何か違う。(技術的に全然できない、やる気が感じられないとかそういう感じの話ではなく)
物理的に身体が動かない、すぐ使う機会がないということもありますが、
「どこか他人事」というか、「まだ先の事」、「そんなすぐできるわけない」と頭でブレーキがかかっている気がしました。
自分も今までそうだった気がします。
あとで詳しくやってみようとか、その場で一生懸命やっているようだけど、何となくやっている。なぜか今更、遠慮したり、照れたり。
反対の立場になり、
とりあえず、そのままやっちゃえばいい
すぐ使えるようにその場でとりあえず形にはしちゃえばいい
しっかりと本質を捉えて
細かい所はあとで自分で考えたり、工夫したり、数をこなしたり、教わったりしたらいいと思いました。
今までは逆でした。
とりあえず形にするのが恥ずかしいのか格好悪いと思っていたのか、細かいところ、できないところばかり気にして練習、勉強をしていた気がします。
以前、師匠に「こうこうこうでこれができないのです」と尋ねた時、
「そうなっちゃえばいいんだよ(そうしちゃえばいいんだよ)」と仰られ、その時は何となく漠然と面白い考え方だなぁと思っていましたが、
今はあの冗談っぽくいっていた先生の言葉の意味が少しだけ分かった気がします。
これからは教える時も、教わる時も、
その頭のブレーキを外して、外してもらえるようにして、
頭でなく、身体で、本質をとらえ、恥も外聞も捨て、物事に取り組んで行こうと思います。