- Blog記事一覧 -患者さんに育ててもらう
「あとは患者さんに教えてもらえ」治療院を卒業時の師匠の言葉です。
今では当たり前になってしまっていますが、
初めて患者さんから「先生」と言われた時
初めて患者さんからお土産をいただいた時
開業して初めての患者さんからのお電話
初めて患者さんが当院を他の方へ紹介してくださった事
患者さんが1年、2年、3年‥と健康管理に来てくださる事
患者さんからの初めてお手紙をいただいた時
患者さんにお子さんができた事‥
今でも、患者さんが自分を信頼してくださり、何でも来い!と覚悟を決めてベッドに横になってくださる方の治療前の瞬間は身が引き締まります。身体にタオル、お顔にサラシをかけた後、「こちらこそお願いします。失礼します。」と心の中でつぶやき、頭を垂れ、脈を取り、鍼を打ち始めます。
また患者さんが、安心して前向きに治療に臨まれると、ご自身の治そう、良くなろうという力もより働き、治療効果もより良い方向へ向かいます。
様々な症状を診せてもらい、患者さんの身体に教えてもらい、共に身体を良い変化に導いていくだけでなく、
少しでもそんな治療前の瞬間、素敵な初めてが増えるよう、
患者さんが自然と安心して鍼灸治療を受けられる治療院、自分でありたいと思います。